弊社が株式会社インプレスできるシリーズ編集部との共著にて制作した特別版「できる Chromebook から始まるDX」の内容をもとに、デジタルトランスフォーメーション(DX) を実現するための方法を、Chromebook 活用の具体的なシーンや企業事例とともにお伝えする本連載。
第4回となる今回は、組織のマネジメント層が知っておくべきDXを進めるメリットと、DXを進めた先にある創造力を発揮する組織づくりについてお伝えします。
Chromebook を導入してどのようにDXを進めるべきか、また、進めるメリットを理解した上で、企業のマネジメント層がどのようにDXをリードすべきか考えていきましょう。
連載記事はこちらからご覧ください。
- 第1回「Vol.1|Chromebook を使えば気軽にDXを始められる! ~DXのおさらいと実現に向けた3つのステップ~」
- 第2回「Vol.2|Chromebook を使えば気軽にDXを始められる!~『新しい働き方』の第一歩 身近な業務を効率化する便利な機能~」
- 第3回「Vol.3|Chromebook を使えば気軽にDXを始められる! 〜IT管理者の業務負担を軽減!端末の設定管理とセキュリティ対策を設定画面をもとに解説します~」
- 最終回「Vol.5|Chromebook™ を使えば気軽にDXを始められる! 〜業界別の企業事例をご紹介~」
目次
データ活用に向けた土台づくり|組織全員がデバイスを持つことで可能になる新たな戦略立案
DXの対象者はオフィスで働く社員だけではなく、これまでならデバイスを持っていなかった製造業や建設業の作業員、小売業や飲食業の社員、農林水産業の従事者、医療従事者など、現場の最前線で働く「フロントラインワーカー」にも広がっています。
フロントラインワーカーを含めた組織全員がデバイスを持ち、直接データにアクセスできる環境を整えれば、従来は得られなかったさまざまな情報をリアルタイムに集められます。
これらの情報を効果的に活用すれば、新たな分析や戦略立案が可能になります。
さらに、組織全体でデータを共有すれば、現場での意思決定の精度向上や、現場同士の繋がりによる横展開のスピードアップも実現できます。
フロントラインワーカーを含めた組織全員が Chromebook を活用し、業務の効率化が進んだ企業事例をご紹介します。(画像をご参照ください。)
Chromebook は、シンプルなUIと操作性に加え、端末によってはタッチ機能が搭載されているため、パソコン操作経験が豊富ではないフロントワーカーにもおすすめの端末です。
現場でのデータ活用のメリット|スムーズな現場対応による判断の速さで組織の対応力向上につなげる
組織全員がデバイスを持てば、いつでもどこでも必要な情報にアクセスできます。現場での判断に必要な情報が手に入りやすくなり、従来はオフィスに問い合わせていたことでも、現場で素早く正確な意思決定ができるようになります。
実際に Chromebook が現場の意思決定を促した事例をご紹介します。(画像をご参照ください。)
Chromebook と合わせて Google Workspace™ を導入すれば、データの収集だけでなく、データの閲覧・分析も容易に行えます。
多様な働き方の実現|Chromebook による1人1台端末環境で、優秀な人材の確保と企業の魅力を向上
コロナ禍でのテレワーク環境の広がりにより、テレワーク環境が整備されているかどうかで就職先・転職先を選ぶ人が増えています。転職サイトを運営するパーソルキャリア株式会社の調査では「転職を検討する際、テレワークの実施が応募の意向に影響する」と回答した求職者が55.7%と全体の半数を超えました*。優秀な人材を獲得し活躍してもらうためには、組織がさまざまな働き方を認め、場所・時間の制約を取り払った自由な働き方を選択できる環境を整えることが必要です。
1人1台端末の導入や Google Workspace などのクラウドサービスを活用し、企業の魅力を向上させて優秀な人材を確保しましょう。
*パーソルキャリア株式会社「第3回 自社のリモートワーク・テレワークに関する調査」(2021年11月)より
1人1台端末の環境整備には、セキュリティ対策が万全で、IT管理者に余分な負担がかからない Chromebook がおすすめです。
さらに、Google Workspace のコンテキスト アウェア アクセス機能を利用すれば、ユーザーIDやコンテキスト(場所、セキュリティ状況、IPなど)に応じて、アクセス権限を詳細に設定できます。また、Google はゼロトラストモデル(企業内部のネットワークを安全と考えず、すべてのアクセスを信頼しないセキュリティ対策モデル)のセキュリティサービスも提供しているため、Chromebook と組み合わせて強固なセキュリティを確立できます。
Chromebook と Google Workspace のセキュリティについては第3回の記事をご確認ください。
▶第3回「Vol.3|Chromebook™ を使えば気軽にDXを始められる! 〜IT管理者の業務負担を軽減!端末の設定管理とセキュリティ対策を設定画面をもとに解説します~」
Chromebook と Google Workspace を導入し、柔軟な働き方を実現した企業の事例をご紹介します。(画像をご参照ください。)
Chromebook はキッティングに時間がかからないため、発注からわずか1週間で社員に支給できます。また、盗難・紛失時でもリモートワイプで情報漏えいを防げるため、社外に持ち出す社員の端末としても適しています。
創造力を発揮する仕組みづくり|DXを手段としてマネジメント層がめざす新たな事業や価値の創造
フロントラインワーカーを含めた1人1台端末の整備やクラウドサービスの活用で、「現場社員との連携強化」「データの蓄積と活用」「柔軟な働き方の選択」ができるようになります。このように、DXを進めることで、組織が創造力を発揮できる下地が完成します。
創造力を発揮できる仕組みを整えることは、企業・組織にさまざまなメリットをもたらします。
Chromebook をきっかけに 創造力が発揮できる組織の下地を整えた企業事例をご紹介します。(画像をご参照ください。)
Google Workspace のサービスを併用すれば、地域や国に制限されることなく組織横断的なコミュニケーションが可能となり、各拠点の連携や情報共有が可能になります。
POINT
コミュニケーションを活発にする Google Currents™
Google Workspace のサービスにある Google Currents は、社内SNSとして利用できます。
従来、情報はボトムアップで報告され、トップダウンで伝達される一方的なものでした。
Google Currents では、部署やプロジェクトを超えて、従業員同士が自由に情報やノウハウを共有できるので、思わぬところから新しい事業のアイデアが生まれるかもしれません。※2023年に Google Currents はスペースへ移行する予定です。詳細は下記サイトをご確認ください。
https://support.google.com/googlecurrents/answer/11203022?hl=ja
Chromebook で創造力を発揮できる組織に変革し、競争優位性の獲得や新しい事業の創出につなげましょう
今回はマネジメント層がどのように組織・企業のDXをリードするべきか、企業事例とともに紹介しました。組織・企業にとってDXの最終目的は、創造力を発揮できる仕組みを育て、企業の競争優位性や事業につなげることです。
そのためには、以下の3つの要素が重要です。
- 「現場を接続」し、組織全員がデータにアクセスできるようにすること
- 蓄積したデータを活用し、「現場の判断・意思決定を促す」こと
- テレワークやクラウドサービスを活用して「自由な働き方を実現する」こと
お伝えした内容を、Chromebook の創造的な活用やDX推進のお役に立てていただければ幸いです。
次回は Chromebook を活用したDX推進の企業事例を紹介します。「製造業」「建設・不動産業」「小売業」「飲食業」の業界別に分け、業務や組織でどのように Chromebook を活用してDXを進めていけるのか、具体的にイメージしていただけるようにお伝えします。
➡最終回「Vol.5|Chromebook™ を使えば気軽にDXを始められる! 〜業界別の企業事例をご紹介~」
※Chromebook、Google Workspace および Google Currents は、Google LLC の商標です。
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