新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により、多くの企業でデジタル化やシステムの導入が進められました。
しかし、新しいデジタル技術を導入しても業務の進め方は従来のままであったり、資料の保存・共有方法は変わらずメールでやりとりしたりと、せっかく導入したデジタル機器やシステムを活用しきれていない企業がまだまだ多く見られます。
本連載では、弊社が株式会社インプレスできるシリーズ編集部との共著にて制作した特別版「できる Chromebook から始まるDX」の内容をもとに、一般社員・IT 管理者・マネジメント層の3つの立場から、改めてデジタルトランスフォーメーション(DX) とはなにかを確認し、デジタル化に留まらない働き方改革や企業文化の変革を実現するために何をすればよいのか、Chromebook 活用の具体的なシーンや企業事例とともにお伝えします。
連載第1回となる本記事では、DX の意味や価値を改めて振り返るとともに、なぜ Chromebook が企業の DX におすすめなのかを Chromebook の特徴とあわせてご紹介します。
そして、DX を実現するために必要な3つのステップを企業事例を交えながらお伝えします。
第2回以降の連載記事はこちらからご覧ください。
- 第2回「Vol.2|Chromebook を使えば気軽にDXを始められる!~『新しい働き方』の第一歩 身近な業務を効率化する便利な機能~」
- 第3回「Vol.3|Chromebook を使えば気軽にDXを始められる! 〜IT管理者の業務負担を軽減!端末の設定管理とセキュリティ対策を設定画面をもとに解説します~」
- 第4回「Vol.4|Chromebook™ を使えば気軽にDXを始められる! 〜マネジメント層が知っておくべきDXのメリットと創造力を発揮する組織づくり~」
- 最終回「Vol.5|Chromebook™ を使えば気軽にDXを始められる! 〜業界別の企業事例をご紹介~」
目次
働き方改革だけではない、一般社員・IT 管理者・マネジメント層にとっての DX の価値とはなにか?
DX は単なるデジタル化ではなく、「変革(トランスフォーメーション)」が目標
DX は Digital Transformation(デジタル・トランスフォーメーション)の略称です。
単なるデジタル化を指すのではなく、デジタル技術を活用して「変革(トランスフォーメーション)」することが目標となります。
DX がもたらす価値や DX 実現に向けて取り組むべきことは、それぞれの立場により異なります。
HINT
【デジタルディスラプション(Digital Disruption)】
※出典:「できる Chromebook から始まるDX」
デジタル技術による破壊的・革新的なイノベーションのこと。デジタルディスラプションを起こす企業のことをデジタルディスラプター(破壊的企業)と呼ぶ。(例:Amazon、Uber、Netflix)。ディスラプターは従来のビジネスモデルを根幹から揺るがし、既存企業の存続を困難にさせる。ディスラプターに対抗して事業を存続させるためにも、DX を実現して新規事業開発や社会に変革を起こすことが必要となる。
Chromebook がなぜ企業のDXに適しているのか?3つの特徴と立場別のメリット
使いやすく、管理・運用の手間を減らせる Chromebook
教育現場の「GIGA スクール構想」による1人1台端末の整備が進む中、Chromebook はトップシェアを獲得しています。
その理由は高速起動、高いセキュリティ、運用のしやすさ。
この3つの Chromebook の特徴は、DX を気軽にはじめたいと考える企業にとってもメリットとなります。
❶高速起動かつシンプル構成でスマートフォンのようにすぐ使える
他のパソコンに比べて起動が高速であるため、スマートフォンやタブレットのように、使いたいときにすぐ利用できます。また、シンプルな構成ながら、業務を行うのに十分な性能を有しています。
❷多層防御による高いセキュリティ
Chromebook は自動的にアップデートが行われるため、常に最新のバージョンで操作できます。さらに、複数の機能で情報を保護する多層防御を行うため、たとえ1つの機能が破られても、他の機能でパソコンへの脅威を封じることができます。
❸一括管理が容易で運用が簡単
Chromebook のデバイスポリシー設定は、Google 管理コンソールで簡単に設定できます。設定内容を Google アカウントに紐付ければ、各端末への反映も簡単なため、これまで何日もかかっていたキッティング作業から解放されます。
DX 実現までの3ステップ
急に大きな目標実現に向けて取り組むのではなく、目標から逆算したマイルストーンごとに確実に進めていくことが DX の実現には必要となります。
では実際にどのように進めていけばよいのか、DX 実現に必要な3つのステップをご紹介します。
ステップ1|今あるものをデジタル化する
現在行われている業務をデジタル化、オンライン化、自動化します。
紙ベースの資料のデジタル化、対面での会議のオンライン開催などから始めていきます。
ステップ1ではインフラとしてデジタル化を徹底的に進め、ステップ2以降のデジタル活用に繋げていきます。
POINT
デジタル化への第一歩「社員1人1台端末の環境整備」が重要。
- 全員がデバイスを持つと、事業やサービス提供に直接かかわりやすくなる
- Chromebook はアップデートや複雑なパソコン操作がなく、余計な作業を必要としないため、パソコン業務に不慣れな社員がいても DX のはじめとして導入しやすい
- Google Workspace™ や Google Cloud™ などの Google が提供するクラウドサービスを合わせて利用すると、システムを個別に開発・資産化しなくてもさまざまな業務を実現できるため、デバイス整備に必要な投資をスマートに行うことができる
ステップ2|デジタル技術の活用による業務改善から、高い付加価値の提供に繋げる
ステップ1でデジタル化をすると、顧客データや販売動向などの様々なデータが蓄積されていきます。
蓄積されたデータを活用すると、営業活動の効率化やECサイトにおける顧客最適のおすすめ商品の提案など、働く社員はもちろん、顧客にとっても新しい体験や価値を提供できるようになります。
デジタル技術を活用して新規事業を展開するのもこのステップ2になります。
ステップ2でのポイントは「データ活用」です。
デジタル化により蓄積したデータをどのように活用すれば業務改善や高い付加価値の提供につながるのか。データ活用による業務改善と新規事業展開に成功した企業事例を2つご紹介します。
ステップ3|デジタル技術による組織全体と社会の変革
1人の社員や1つの部署の変化にとどまらず、会社全体でのデジタル技術活用を進めたり、さらに発展すると獲得した新しい事業を外部に展開できるようになるのがこのステップ3です。
会社全体でのデジタル技術活用や、獲得した新しい事業を外部に展開というのは、実際にはどういった変革(トランスフォーメーション)が起きるのか、企業事例を2つご紹介します。
HINT
Google 公式サイトで、Chromebook をはじめとする Google サービスの導入事例を確認することができます。
▼Chrome Enterprise「事例のご紹介」はコチラ
https://chromeenterprise.google/intl/ja_jp/customers/
まずは DX の最初のステップである「社員1人1台環境整備」「デジタル化」からはじめてみましょう
ここまで、「できる Chromebook から始まる DX」の内容から、DX には大きく3つのステップがあることをお伝えしました。
最初のステップである「今あるものをデジタル化」をしてもすぐに変革が起きるわけではありませんが、最初の第一歩として、まずは“今できること”から取り組みはじめることが重要です。
第2回は「一般社員の Chromebook 活用法」「IT管理者から見た Chromebook の利点」を、具体的な操作方法とともにお伝えいたします!
➡Vol.2|Chromebook™ を使えば気軽にDXを始められる!~『新しい働き方』の第一歩 身近な業務を効率化する便利な機能~
※Chromebook、Google Workspace および Google Cloud は、Google LLC の商標です。
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