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ワークスタイル変革コラム

マークザッカーバーグに習う、リーダーが率先して働き方改革に取り組むべき理由

昨年11月、FacebookのCEO、マークザッカーバーグが2ヶ月間の育休取得を宣言し話題となりました。育児休暇の取得について、本人のFacebookではこのように言っていました。

 

”これは個人的な決断ではあるけれど、私は娘の誕生とともに2ヶ月の育児休暇を取得する事を決めました。働く両親が、赤ちゃんのために休暇をとる事は、子どもにとっても家族にとっても良いという研究結果があります。FacebookのUSの社員には、1年間のうち最大4ヶ月間(を自身で選択し)出産休暇、もしくは育児休暇制度(有給)を提供しています。”

 

このFacebookへの投稿から、「アメリカ全土、世界へ、育児休暇の取得を促進するものだ」と賞賛する声や、「FacebookのCEOである彼だからできることだ」と現場からのリアルな声も出てきて、様々な場所で議論が交わされることになりました。

確かにマークザッカーバーグは一企業のトップというだけでなく、世界的に大変有名な経営者であり、多大な影響力も持つという事実があります。しかし今回はこの出来事から、リーダーが率先して働き方変革、特に休暇制度の活用に取り組むべき理由について、考えてみたいと思います。

 

1.企業文化に切り込む!やっぱりリーダーのコミットが一番重要

私たちは、クラウドコンサルティングというサービスを展開していますが、ワークスタイル変革に必要な要素を下記の3つであると考えています。

・テクノロジーの活用
・制度の作成
・企業文化の醸成

今回のトピックは、3つ目の企業文化の醸成に関わるものです。

 

多様な働き方が求められる昨今、ワークスタイル変革への対応は不可避と言えます。さらに、求められての対応だけでなく、課題の解決と変革に積極的でなければ、スピーディーで先進的な取り組みは実現しません。

そこで重要となるのが、やはり組織に大きな影響力を持つリーダーが率先して動くということです。これは、単にトップダウン的な施策を指すのではありません。企業の文化に切り込むには、それだけのパワーを必要とするということです。

 

なぜなら、企業が決断を下す際に伴う様々な利害関係という側面のみならず、日本人の文化的、社会的な背景としても

・「上司が休暇を取っていないのに自分が取るなんてできない」

・「自分の会社がよくても取引先に言い出しにくい」

・「役職者ではないから取れたとしても、昇進したら取れなくなる」

といった、時に表面にはっきりと出てこない心理的な抵抗や潜在意識が少なからず存在すると考えられるためです。

制度で認められているにも関わらず、休暇の「取りにくさ」のある企業文化では、いつまでもワークスタイル変革を押し進めることはできません。

 

そこで、制度として提示するだけでなく、実際にリーダーがコミットし具体的な姿勢を示すことが大事なのです。社内での心理的な同意、賛同、応援が見えにくい状態では、「取りにくさ」がなかなか軽減されません。また、社内のみならず、リーダーが積極的に制度を活用することで、外部の、例えばパートナー企業や取引先にも、会社としての方針を発信することとなり「取りにくさ」の軽減に繋がっていくでしょう。

 

2.業務改善、生産性の高いワークスタイルを構築する機会となる

2.業務改善、生産性の高いワークスタイルを構築する機会となる

「トップが業務を止めてしまえば、会社がまわらない。」と言われることもあります。しかし、それは本当でしょうか?

そもそもリーダーがいなくては回らない会社は、その状況を改善する必要があるのではないでしょうか。

特に、育休、産休といった休暇は、計画的な取得が可能です。今後、介護などで突然休職を迫られるケースが増えていくであろう状況の中、育児休暇のような、ある程度準備期間がある休暇に対して、一定期間のリーダーの不在に対応できなくては、そもそも会社として多くの雇用を抱える責任を果たすには不安定と言えます。現代において、人に依存した業務スタイルは、とてもリスキーなのです。

 

また、このような強力なリーダーの不在によって、周りがより責任感を持ち仕事にあたってもらうきっかけにもなるでしょう。

私たちは、業務を効率化するために有効な手段の一つとして、クラウドを活用したコラボレーションをあげています。1人で抱え込んでいたり、共有ができていなかった業務を、グループやチームで共有し、共同で作業をすることで、ムダを削減したり新しいアイディアを生み出そうというやり方です。

 

このような業務体制が日頃より構築されていれば、休暇の「取りにくさ」を軽減することができますし、将来も役職に就きたくない、というスタッフも減るかもしれません。

 

 

(参考)
自分がいなくてもうまくいく仕組み』*(インプレス、2013年)

というチャットワーク社の山本社長著の書籍があります。山本社長は休暇をとっている訳ではありませんが、自身が遠く離れたシリコンバレーで奮闘している間、日本で働くスタッフが長期休暇や有給休暇をしっかり取得しながらも会社がうまくいくチームマネジメントを実現しています。まさにワークスタイルに必要な「テクノロジーの活用」「制度の作成」「企業文化の醸成」という三つの点から実例を垣間みることができます。

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3.育児から新たなインプット、インスパイアを受ける

3.育児から新たなインプット、インスパイアを受ける

ワークスタイル変革の目的の一つに、クリエイティブな仕事を実践していくことがあるでしょう。書籍や著名人の口から多く言われていることですが、人工知能の開発が進み、これから数十年の間に世界の仕事はどんどん機械によって代わられていくことになります。そんな中、私たち人間は、付加価値のある、クリエイティブな仕事を生み出し続けねばなりません。

クリエイティブな仕事をつくっていくためには、常に新しいアイディア、発想が必要です。これは、朝早くから終電まで残業尽くめの長時間労働の日々では、とても実現し難いものです。

 

育児休暇、産前産後休暇は「休暇」といえど、自由な時間が増える訳ではありません。むしろ、自分の時間が圧倒的に減ってしまうかもしれません。しかし、こうした休暇を取得することで、仕事にほとんどの時間を割いていた日々とは違う、いままで経験したことのない体験をすることができ、脳に新しい刺激を与えてくれる側面があることは確かです。

 

クリエイティブな仕事を生み出すためには、時間をかければいいのではなく、むしろいくら考えても新しいものをインプットし続けない限り、自分の頭の中にあるもの以外出てくることはあり得ません。このような新しい体験、インプットの時間を設けることは、新たな事業展開や、戦略のアイディア、悩んでいた課題の突破口をもたらしてくれるでしょう。

 

まとめ

今回は、マークザッカーバーグの育児休暇取得のニュースから、リーダーが率先してワークスタイル改革に取り組むべき理由について考えてみました。彼は育児期間中、娘が初めてプールにつかる様子やワクチン接種で病院に来ている様子など、充実した日々の写真をアップしていました。これらは、育児休暇を取得したからこその体験です。まだ育児期間中の経験について本人から詳細な言及はないようですが、今後どのようにFacebook、そして彼自身の仕事のスタイルに影響を与えていくのか、期待して見ていたいと思います。

 

 

 

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